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競技水着の選び方完全ガイド【保存版】

「よし、大会に出てみよう!」「もっと速く泳げるようになりたい!」そう思ったとき、多くのスイマーが向き合うことになるのが「競技水着選び」の壁です。スポーツ用品店に行くと、ズラリと並んだ色とりどりの水着。見た目は似ているのに、値段はピンからキリまで。一体どれを選べばいいのか、さっぱり分からない…なんて経験はありませんか?

こんにちは!水泳を心から愛するスイマーの一人です。私自身、これまで数え切れないほど水着選びで悩み、失敗し、そして最高のパートナーとも言える一着に出会ってきました。その経験から言えるのは、「正しい知識があれば、競技水着選びは怖くない!」ということです。

この記事では、特定のブランドや商品を一切紹介しません。ランキング形式で「これがおすすめ!」と言うこともしません。なぜなら、最高の競技水着は人それぞれ違うからです。この記事の目的はただ一つ。あなたが自分自身の力で、自分のレベルや目的に合った「最高のパートナー」を見つけ出すための、信頼できる羅針盤となることです。

水着の基本的な知識から、専門的な選び方のコツ、さらには購入後の大切なお手入れ方法まで、競技水着に関するあらゆる情報を、私の経験を交えながら、できるだけ分かりやすく、そして詳しく解説していきます。この記事を読み終える頃には、きっとあなたも自信を持って水着売り場に立てるようになっているはずです。さあ、一緒に競技水着の奥深い世界を探検しにいきましょう!

  1. 競技水着とは?フィットネス水着との根本的な違い
    1. 見た目の違いは「目的」の違い
      1. デザイン
      2. 露出度とカッティング
    2. 素材の違いは「機能」の違い
      1. 伸縮性と締め付け(フィット感)
      2. 生地の厚さ・軽さ・撥水性
    3. 機能性の違いは「ルール」の違い
      1. コンプレッション効果
      2. FINA承認マーク
  2. 【超重要】競技水着の正しい選び方|5つのポイント
    1. ポイント1:自分のスイムレベルに合わせる
      1. 初心者・入門者向け
      2. 中級者向け
      3. 上級者・トップスイマー向け
    2. ポイント2:泳ぐ種目・距離で選ぶ
      1. 短距離種目(50m、100m)向け
      2. 長距離種目(400m以上)向け
      3. 個人メドレーなど複数種目を泳ぐ場合
    3. ポイント3:素材の種類と特徴を知る
      1. ニット素材
      2. 布帛(ふはく)素材
      3. 素材の組み合わせ(ハイブリッドモデル)
    4. ポイント4:サイズの選び方【最重要】
      1. 基本的なサイズの測り方
      2. 試着の重要性
      3. 「きつい」の正体を見極める
    5. ポイント5:FINA承認マークを確認する
      1. FINA承認マークとは?
      2. マークの確認方法
      3. 練習用と大会用の使い分け
  3. 【種類別】競技水着の形状と特徴
    1. 男性用
      1. スパッツ(ハーフスパッツ)
      2. ショートボックス
      3. ブーメラン(ビキニ)
      4. ロングジョン(フルボディ)
    2. 女性用
      1. ハーフスパッツ(オールインワン)
      2. ワンピース(ハイカット、ミドルカットなど)
      3. セパレートタイプは競技用には不向き?
    3. カッティング(脚の高さ)の違い
  4. 競技水着の正しい着方・脱ぎ方
    1. 着る前の準備
    2. 着方の手順(男女共通のポイント)
    3. 脱ぎ方のポイント
  5. 競技水着を長持ちさせるためのお手入れ方法
    1. 泳いだ直後にしてほしいこと
    2. 持ち帰り方
    3. 正しい洗い方
    4. 正しい干し方
    5. 保管方法
  6. 競技水着に関するよくある質問 (FAQ)
    1. Q1. 練習用と大会用は分けるべき?
    2. Q2. 水着の寿命はどれくらい?
    3. Q3. FINA承認マークに有効期限はある?
    4. Q4. インナーは必要?
    5. Q5. 試着なしでネットで買っても大丈夫?
    6. Q6. 子供の競技水着選びで気をつけることは?
  7. まとめ

競技水着とは?フィットネス水着との根本的な違い

「水着なんてどれも同じじゃないの?」と思うかもしれませんが、実は「競技水着」と「フィットネス水着」は、作られた目的が全く違う、似て非なるものなんです。例えるなら、F1カーとファミリーカーくらいの違いがあります。どちらも「車」ですが、求められる性能が全然違いますよね。まずは、その根本的な違いをしっかり理解することから始めましょう。ここが分かると、なぜ競技水着があのような形や素材をしているのか、スッと腑に落ちるはずです。

見た目の違いは「目的」の違い

まず一番分かりやすいのが見た目の違いです。パッと見て、そのデザインコンセプトが大きく異なります。

デザイン

フィットネス水着は、水中ウォーキングやアクアビクスなど、プールでの時間を楽しむことが主目的です。そのため、華やかな色使いや柄物が多く、デザインのバリエーションが非常に豊かです。見ているだけでも楽しくなるような、ファッション性の高いものがたくさんあります。

一方、競技水着の目的はただ一つ、「0.01秒でも速く泳ぐこと」。そのため、デザインは非常にシンプルです。水の抵抗を少しでも減らすため、余計な装飾は一切ありません。カラーも単色のものや、体のラインをサポートするような切り替えデザインが主流。見た目の華やかさよりも、機能性を追求した結果の、洗練されたシンプルさが特徴と言えるでしょう。

露出度とカッティング

フィットネス水着は、幅広い年齢層の方が安心して着用できるよう、体型をカバーしてくれるデザインが多く見られます。お腹周りを隠せるセパレートタイプや、背中の露出が少ないもの、太ももをしっかり覆う丈の長いものなど、選択肢が豊富です。

対して競技水着は、肩甲骨や股関節の動きを一切妨げないように、カッティングが大胆になっています。特に女性用は、背中が大きく開いていたり、脚の付け根のカットが高い(ハイカット)デザインが主流です。これは、ダイナミックなストロークやキックを可能にするための機能的なデザイン。露出が多いのは、速く泳ぐための必然なのです。

素材の違いは「機能」の違い

見た目以上に大きな違いがあるのが、使われている「素材」です。触ってみると、その差は歴然。この素材こそが、競技水着の心臓部と言っても過言ではありません。

伸縮性と締め付け(フィット感)

フィットネス水着は、着心地の良さと着脱のしやすさを重視しています。そのため、縦にも横にもよく伸びる、柔らかい素材が使われています。長時間着ていても疲れにくい、リラックスできるフィット感が特徴です。

競技水着は、体にピッタリと密着し、強い締め付け(コンプレッション)があるのが最大の特徴です。この締め付けには、ちゃんとした理由があります。まず、水着と体の間に水が入る隙間をなくし、水の抵抗を極限まで減らすため。そして、筋肉の余計なブレを抑え、泳ぎのパワーを効率よく推進力に変えるためです。初めて着る人は、その締め付けの強さに「サイズを間違えたかも!?」と驚くほどですが、これが競技水着の正常な状態なのです。

生地の厚さ・軽さ・撥水性

フィットネス水着は、耐久性も考慮されているため、比較的厚手でしっかりとした生地が使われています。肌が透ける心配も少なく、安心感があります。

競技水着は、軽量性が命です。水を含んだ時の重さを少しでも減らすため、非常に薄い生地で作られています。さらに、表面には特殊な加工が施され、水を弾く「撥水性」が高められています。水中で体が軽くなれば、それだけ少ない力で前に進むことができます。トップモデルになるほど、この薄さ、軽さ、撥水性は研ぎ澄まされていきます。

機能性の違いは「ルール」の違い

競技水着ならではの、決定的な違いが「FINA承認マーク」の有無です。

コンプレッション効果

先ほども触れましたが、競技水着の強い締め付けは「コンプレッション効果」と呼ばれ、スイマーのパフォーマンスをサポートする重要な機能です。筋肉のブレを抑えることで、エネルギーロスを減らし、疲労を軽減する効果が期待できます。また、体をフラットな姿勢に保ちやすくする効果もあり、理想的なストリームライン(水の抵抗が少ない姿勢)の維持を助けてくれます。これはフィットネス水着にはない、競技に特化した機能です。

FINA承認マーク

公式な水泳大会に出場するためには、「FINA(国際水泳連盟、現:World Aquatics)」が定めたルールに適合した水着を着用する必要があります。その証となるのが「FINA承認マーク」です。このマークが付いている水着は、素材の厚さや表面加工、体の覆う範囲などが、公式ルールに則っていることを示しています。フィットネス水着には、このマークは付いていません。大会出場を目指すなら、必ず確認すべき重要なポイントです。

項目 競技水着 フィットネス水着
目的 速く泳ぐ 水泳を楽しむ・健康維持
デザイン シンプル・機能的 華やか・ファッション性が高い
フィット感 強い締め付け(コンプレッション) ゆったり・快適
素材 薄い・軽い・撥水性が高い 厚手・耐久性がある・伸縮性が高い
機能 筋肉サポート、抵抗低減 体型カバー、着心地の良さ
FINAマーク 必要(公式大会) 不要

【超重要】競技水着の正しい選び方|5つのポイント

さて、競技水着とフィットネス水着の違いが分かったところで、いよいよ本題の「選び方」に入っていきましょう。ここが一番大事なパートです。高価な買い物で失敗しないためにも、これからお話しする5つのポイントを、ぜひ頭に入れておいてください。このポイントを押さえるだけで、あなたに合った水着が見つかる確率がグンと上がりますよ!

ポイント1:自分のスイムレベルに合わせる

まず最初に考えるべきは、「今の自分のレベルはどれくらいか?」ということです。初心者がいきなりトップスイマー向けの超高性能モデルを着ても、その性能を十分に引き出すことはできません。むしろ、着脱のしにくさや締め付けの強さに苦労してしまうことも。自分のレベルに合った水着を選ぶことが、上達への一番の近道です。

初心者・入門者向け

「これから本格的に泳ぎ始めたい」「初めて大会に出てみようかな」という段階の方。このレベルで最も大切なのは、泳ぐこと自体に慣れ、楽しむことです。そのため、水着は機能性よりも「着やすさ」と「安心感」を重視して選びましょう。

  • 素材:伸縮性が高くて着脱しやすい「ニット素材」がおすすめです。生地も比較的厚手なので、体のラインが出すぎず、安心感があります。
  • 形状:男性なら膝上までしっかり丈のある「ハーフスパッツ」、女性なら「オールインワン」タイプが良いでしょう。露出が控えめなので、周りの目を気にせず練習に集中できます。
  • ポイント:この段階では、まだFINA承認マークにこだわる必要はありません(出場する大会の規定によります)。まずは着心地が良く、練習のモチベーションが上がるような一着を見つけるのがベストです。

中級者向け

「自己ベスト更新を目指したい」「県の大会で上位を狙いたい」といった、明確な目標が出てくるのが中級者です。泳ぎのフォームも固まり、より高いレベルのパフォーマンスを求めるようになります。水着も、少しレベルアップしてみましょう。

  • 素材:ニット素材の中でも、少し薄手でホールド感のあるタイプや、部分的に布帛素材が使われている「ハイブリッドモデル」が選択肢に入ってきます。コンプレッション機能が備わったモデルを試してみるのも良いでしょう。
  • 形状:自分の泳ぎのスタイルに合わせて、少しカッティングの違うタイプに挑戦してみるのもアリです。例えば、キックの感覚を重視するなら、少し丈の短いものを選ぶなど。
  • ポイント:大会出場が本格的になるなら、FINA承認マークは必須です。自分の出場する大会で着用可能か、必ず確認しましょう。練習用と大会用を使い分けることも考え始める時期です。

上級者・トップスイマー向け

全国大会や国際大会を目指すレベルのスイマー。ここでは、コンマ1秒を削るための最先端技術が詰まった水着が必要になります。水着がパフォーマンスに与える影響を、身をもって知っているレベルです。

  • 素材:軽量で撥水性が極めて高く、強いコンプレッション機能を持つ「布帛(ふはく)素材」がメインになります。筋肉のブレを極限まで抑え、体を一直線の理想的な姿勢に保つサポートをしてくれます。
  • 形状:男女ともに、動きやすさを最大限に確保したカッティングのものが選ばれます。締め付けが非常に強いため、着るのに10分以上かかることも珍しくありません。
  • ポイント:このレベルの水着は非常にデリケートで高価です。その性能を最大限に引き出すには、正しい知識と着こなしの技術が求められます。まさに「スイマーと一体になる戦闘服」と言えるでしょう。

ポイント2:泳ぐ種目・距離で選ぶ

次に考えたいのが、「メインで泳ぐ種目や距離は何か?」ということです。短距離と長距離では、体にかかる負担や求められる動きが異なります。それに合わせて水着の特性を選ぶことで、よりパフォーマンスを高めることができます。

短距離種目(50m、100m)向け

50mや100mといった短距離種目は、爆発的なパワーとスピードが求められます。レース時間は数十秒。この短い時間で、持てる力を最大限に発揮することが重要です。そのため、水着には体をガチガチに固めるような、非常に強いホールド感とコンプレッション機能が求められます。

  • 特徴:筋肉のブレを徹底的に抑え込み、パワーロスを防ぐ設計。素材は硬めの布帛素材が中心。着心地よりも、とにかく体を締め付けて固めることを優先します。
  • 選び方:試着した際に「きつい!」と感じるくらいの、強い締め付けがあるモデルが候補になります。長時間の着用は苦しいですが、一瞬のパワーを引き出すための選択です。

長距離種目(400m以上)向け

400m、800m、1500mなどの長距離種目では、パワーだけでなく持久力、そしてリラックスして効率よく泳ぎ続ける技術が求められます。レース時間も長くなるため、ガチガチに固めるだけの水着では、後半に体力を奪われてしまいます。そこで重要になるのが、適度なコンプレッションと動きやすさのバランスです。

  • 特徴:長時間の着用でも体の負担が少なく、肩や股関節の動きを妨げないしなやかさを併せ持つ設計。部分的に伸縮性の高い素材を使うなど、動きやすさを考慮したモデルが多いです。
  • 選び方:強い締め付けがありつつも、深呼吸ができたり、腕を回した時に突っ張らないなど、ある程度の快適性があるものを選びましょう。

個人メドレーなど複数種目を泳ぐ場合

バタフライ、背泳ぎ、平泳ぎ、自由形と、4つの異なる泳ぎをする個人メドレー。それぞれの泳ぎで求められる体の動きは全く違います。そのため、特定の種目に特化しすぎた水着では、他の種目で動きにくさを感じてしまう可能性があります。このような場合は、オールラウンドに対応できるバランス型の水着が適しています。

  • 特徴:短距離向けのホールド感と、長距離向けの動きやすさ、その両方の良いところを取ったようなモデル。特定の機能が突出しているわけではないですが、どんな泳ぎでも高いレベルで対応できる汎用性があります。
  • 選び方:4種目の動き(特に平泳ぎのキックやバタフライのうねり)を試してみて、どこにもストレスを感じないかを入念にチェックすることが大切です。

ポイント3:素材の種類と特徴を知る

水着選びの専門性を一気に高めるのが、この「素材」に関する知識です。競技水着の素材は、大きく分けて「ニット素材」と「布帛素材」の2種類。それぞれの特徴を理解すれば、値札だけでは分からない水着の本当の価値が見えてきます。

ニット素材

皆さんが一般的に「水着」と聞いてイメージする、あのよく伸びる素材です。編み物(ニット)と同じ構造で作られています。

  • 特徴:縦横斜めに非常によく伸びるため、伸縮性が高いのが最大の特徴です。そのため、体にフィットしやすく、着脱も比較的簡単。生地に厚みを持たせやすく、耐久性も高い傾向にあります。価格も布帛素材に比べて手頃なものが多いです。
  • メリット:着心地が良い、着脱しやすい、丈夫、比較的安価。
  • デメリット:布帛素材に比べると締め付けが弱く、水を含むと重くなりやすい。水の抵抗も大きめです。
  • 向いている人:初心者の方、日々の練習でガンガン使いたい方、締め付けが苦手な方。

布帛(ふはく)素材

「布帛」とは、織り物のこと。Yシャツやジーンズなどと同じで、経糸(たていと)と緯糸(よこいと)を交互に織って作られた生地です。これを水着に応用したのが布帛素材の水着です。

  • 特徴:ニット素材と違い、生地自体はほとんど伸びません。そのため、非常に強い締め付け(コンプレッション)を生み出し、筋肉のブレを強力に抑えます。生地の密度が高く、表面が平滑なため、水の抵抗を大幅に低減できます。非常に薄くて軽いのも特徴です。
  • メリット:水の抵抗が少ない、強いコンプレッションで体をサポート、軽量。
  • デメリット:伸縮性がほとんどないため着脱が非常に困難、価格が高い、生地がデリケートで破れやすい。
  • 向いている人:自己ベスト更新を狙う中級者〜上級者、大会での決勝進出や優勝を目指すスイマー。

素材の組み合わせ(ハイブリッドモデル)

最近のトレンドとして、「ニット」と「布帛」の両方の良いところを組み合わせた「ハイブリッドモデル」も増えています。例えば、太ももの前側など、筋肉のブレを抑えたい部分には布帛素材を使い、股関節周りなど、動きやすさが欲しい部分にはニット素材を使う、といった具合です。これにより、「コンプレッション」と「動きやすさ」という、相反する要素を高いレベルで両立させようとしています。中級者の方や、布帛は初めてで不安…という方にとって、良い選択肢になるかもしれません。

ポイント4:サイズの選び方【最重要】

さて、ここまで様々な選び方のポイントをお話ししてきましたが、すべてをひっくり返す可能性があるほど重要なのが、この「サイズ選び」です。どんなに高価で高性能な水着も、サイズが合っていなければ、その性能は100%発揮されません。むしろ、パフォーマンスを低下させる原因にさえなります。面倒くさがらず、ここだけは徹底的にこだわりましょう。

基本的なサイズの測り方

まずは自分の体の正確なサイズを知ることから始まります。メジャーを用意して、以下のポイントを測りましょう。誰かに手伝ってもらうと、より正確に測れます。

  • ヒップ:お尻の一番膨らんでいる部分を、地面と水平になるように測ります。
  • バスト:(女性の場合)胸のトップ(一番高い位置)を、同じく水平に測ります。
  • ウエスト:おへその少し上、胴の一番くびれている部分を測ります。

測り終えたら、各水着メーカーが公開している「サイズチャート(サイズ表)」と照らし合わせます。ここで注意したいのが、メーカーによってサイズの基準が微妙に違うということです。A社のMサイズとB社のMサイズが同じとは限りません。必ず、購入を検討している水着のメーカーのサイズ表を確認してください。

多くの場合、ヒップのサイズが最も重要な基準になります。もし、ヒップとバストで適合サイズが分かれてしまう場合は、ヒップのサイズを優先するのが一般的です。なぜなら、泳いでいる時に水が入り込みやすいのが、腰回りだからです。

試着の重要性

サイズ表はあくまで目安。骨格や肉付きは人それぞれ違うため、最終的には絶対に試着をすることを強く、強くおすすめします。特に、初めて購入するモデルや、高価な布帛水着の場合は必須です。

試着の際は、以下の点を念入りにチェックしてください。

  • 隙間はないか:水着と体の間に、特に腰回りや胸元、お尻の下あたりに手のひらが入るような隙間ができていないか。隙間があると、泳いでいる時に水が入ってきて抵抗の原因になります。
  • 食い込みすぎていないか:肩ひもや脚の付け根が、血が止まるほど強く食い込んでいないか。痛いほどの食い込みは、サイズが小さすぎるサインです。
  • 動きやすいか:その場で軽く足踏みしたり、腕を回したり、しゃがんだりしてみてください。関節の動きが妨げられるような、極端な突っ張り感がないか確認しましょう。

「きつい」の正体を見極める

競技水着、特に布帛素材のものを初めて試着すると、誰もが「きつい!苦しい!」と感じます。しかし、その「きつさ」には2種類あります。

  1. 適切な締め付けによる「フィット感」
  2. 単にサイズが小さいだけの「窮屈さ」

この2つを見極めるのが非常に難しいのですが、ポイントは「体に均一に圧がかかっているか」です。全体が包み込まれるように、面でサポートされているようなきつさなら、それは適切なフィット感である可能性が高いです。一方で、肩ひもだけ、脚の付け根だけといった特定の部分が線で食い込んで痛い場合は、サイズが合っていないのかもしれません。

また、陸上で感じる着用感と、水中で感じる着用感は全く違います。陸上で「ちょっときついかな?」と感じるくらいが、水中では水圧で生地が少し伸び、ちょうど良いフィット感になることが多いです。逆に、陸上でジャストサイズだと、水中では少し緩く感じることがあります。この感覚を掴むには経験も必要ですが、まずは「陸上ではきつくて当たり前」と覚えておきましょう。

ポイント5:FINA承認マークを確認する

最後の仕上げに、水着に付いている小さなマークを確認しましょう。これが、あなたの出場する大会の扉を開く「通行手形」になるかもしれません。

FINA承認マークとは?

「FINA」とは、水泳競技の国際的な統括団体である「国際水泳連盟」の旧称です(現在は「世界水泳連盟(World Aquatics)」)。この団体が、公平性を保つために「公式大会で使って良い水着のルール」を定めています。そして、そのルールをクリアした製品にのみ付けられるのが「FINA承認マーク」です。

このマークがない水着は、たとえどんなに高性能でも、中学校や高校の公式大会、国民スポーツ大会(旧国体)、日本選手権といった、ほとんどの公式競技会では使用することができません。失格になってしまうのです。

マークの確認方法

FINA承認マークは、通常、水着のお尻の部分あたりにプリントされています。アルファベット2文字と数字が組み合わされたコードと共に、FINAのロゴが描かれているのが目印です。購入前には、必ずこのマークの有無を確認する習慣をつけましょう。

練習用と大会用の使い分け

FINA承認水着、特に布帛素材のものは非常にデリケートで高価です。日々の練習でガンガン使ってしまうと、撥水性が落ちたり、生地が伸びたりして、あっという間に寿命が来てしまいます。それでは、いざ本番という時に最高のパフォーマンスを発揮できません。

そこでおすすめなのが、「練習用」と「大会用」で水着を使い分けることです。日々の練習では、耐久性の高いニット素材の練習用水着(FINAマークなしでもOK)を使い、体を鍛える。そして、大会本番や、大会前のタイムトライアルの時にだけ、ここぞという一着であるFINA承認のレース用水着を着用するのです。こうすることで、大切なレース用水着を長持ちさせることができ、本番でもフレッシュな状態で臨むことができます。

【種類別】競技水着の形状と特徴

さて、選び方の5つのポイントを押さえたら、次は具体的な水着の「形(形状)」について見ていきましょう。男女別に様々な形があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。自分の泳ぎのスタイルや好みに合わせて、最適な形を見つけましょう。

男性用

男性用の競技水着は、主に丈の長さによっていくつかの種類に分けられます。

スパッツ(ハーフスパッツ)

現在、競技スイマーの中で最も主流となっているのがこのタイプです。太ももの中間から膝上あたりまでの長さがあります。広い面積で下半身を覆うため、筋肉のブレを効果的に抑制し、水の抵抗を低減する効果が高いのが特徴です。初心者からトップ選手まで、レベルを問わずに幅広く使われています。どの形にしようか迷ったら、まずはこのハーフスパッツタイプを選んでおけば、大きな失敗はないでしょう。

ショートボックス

スパッツよりも丈が短く、太ももの付け根あたりまでの長さの、ボクサーパンツのような形状です。スパッツに比べて脚の自由度が高いため、平泳ぎの選手など、キックの感覚を重視するスイマーに好まれることがあります。また、締め付けられる面積が少ない分、着脱がしやすく、練習用として愛用している人も多いです。ただし、水の抵抗を減らす効果はスパッツに劣る傾向があります。

ブーメラン(ビキニ)

いわゆるV字型の、最も布面積が小さいタイプです。水の抵抗を極限まで減らしたい、肌で水の感覚をダイレクトに感じたいという、一部の上級者やベテラン選手に見られます。脚の動きは完全に自由になりますが、筋肉をサポートする効果はほとんど期待できません。着こなすには、ある程度の鍛えられた肉体と自信が必要かもしれません。

ロングジョン(フルボディ)

かつては足首まで覆う「ロングジョン」や、上半身まで覆う「フルボディ」タイプの水着がトップシーンを席巻しましたが、2010年のルール改定により、男子は上半身を覆う水着と、膝下まで覆う水着が公式大会で禁止されました。そのため、現在ではこのタイプのFINA承認水着は存在しません。豆知識として覚えておくと良いでしょう。

女性用

女性用は、ワンピースタイプが基本ですが、背中の開き方や脚のカットの高さで様々なバリエーションがあります。

ハーフスパッツ(オールインワン)

男性用のハーフスパッツと同様に、太ももまで覆うタイプのワンピース水着です。下半身全体をしっかりとホールドしてくれるため、筋肉のサポート効果や抵抗低減効果が高いのが特徴。姿勢をフラットに保ちやすいというメリットもあります。男性同様、初心者から上級者まで、最も多くのスイマーに選ばれている、現在の主流タイプです。

ワンピース(ハイカット、ミドルカットなど)

太ももを覆わない、いわゆる一般的なワンピース形状の水着です。脚の付け根部分の切れ込みの深さによって、「ハイカット」「ミドルカット」「ローカット」などと呼ばれます。ハイカットになるほど脚の可動域が広がり、ダイナミックなキックがしやすくなりますが、その分露出は多くなります。脚の動かしやすさを最優先したい選手に選ばれることが多いです。特に、平泳ぎやバタフライの選手に好まれる傾向があります。

セパレートタイプは競技用には不向き?

フィットネス用では一般的なセパレートタイプの水着ですが、競技用としてはどうなのでしょうか。現在のFINAルールでは、ツーピース(セパレート)も承認されていれば着用可能ですが、実際には競技シーンで着用している選手はほとんど見かけません。理由としては、トップスとボトムスの隙間から水が入って抵抗になったり、飛び込みの衝撃でずれてしまうリスクがあるためです。速く泳ぐという目的においては、ワンピースタイプの方が適していると言えるでしょう。

カッティング(脚の高さ)の違い

女性用のワンピースタイプを選ぶ際に、もう一つ注目したいのが「カッティング」、つまり脚の付け根のカットの高さです。これは見た目の印象だけでなく、泳ぎやすさにも影響を与えます。

  • ハイカット(ハイレグ):脚の付け根のカットが最も高いタイプ。股関節の可動域が最大になるため、脚を大きく動かす泳ぎ(平泳ぎのキックなど)を妨げません。抵抗が少なくなるというメリットもありますが、露出が多くなるため、慣れないうちは恥ずかしさを感じるかもしれません。
  • ノーマルカット(ミドルカット):標準的な高さのカット。動きやすさと安心感のバランスが取れており、多くのスイマーにとって受け入れやすいタイプです。種目やレベルを問わず、幅広く対応できます。
  • ローカット(ローレグ):カットが最も低いタイプ。露出が少なく安心感がありますが、人によっては脚の付け根に生地が当たり、動きにくさを感じる場合があります。競技用としてはあまり主流ではありません。

どのカッティングが良いかは、個人の体型や泳ぎのスタイル、そして「好み」によって大きく変わります。試着の際に、脚を色々な方向に動かしてみて、自分にとって一番ストレスのないものを選ぶのが大切です。

競技水着の正しい着方・脱ぎ方

「たかが水着の着方でしょ?」と侮ってはいけません。特に、デリケートで高価な布帛水着は、着方を間違えるだけで、爪でひっかけて破いてしまったり、生地を無理に伸ばして性能を落としてしまったりします。正しい着脱方法をマスターすることは、水着の性能を100%引き出し、寿命を延ばすために不可欠なスキルなのです。

着る前の準備

焦って着ようとすると、ろくなことがありません。まずは落ち着いて、以下の準備をしましょう。

  • 爪は短く切っておく:これが一番重要です!長い爪は、薄い布帛生地にとって最大の敵。着る時に少しひっかけただけで、ビリッと伝線したり、穴が開いたりする原因になります。レース前には必ず爪をチェックする習慣をつけましょう。
  • 体と水着は乾いた状態で:汗や水分で肌が湿っていると、滑りが悪くなって非常に着にくくなります。体をタオルでよく拭き、乾いた状態で着用を始めましょう。水着も完全に乾いていることが前提です。
  • フィッティンググローブを使う:必須ではありませんが、あると非常に便利なのが「フィッティンググローブ」です。薄い手袋をすることで、爪によるひっかきを完全に防ぐことができます。特に高価なレース用水着を着る際には、使うことを強くおすすめします。

着方の手順(男女共通のポイント)

布帛水着は、とにかく「ゆっくり、少しずつ」が鉄則です。時間に余裕を持って、焦らずに行いましょう。

  1. 水着をたぐり寄せる:まず、水着を足首の部分まで、シワができないように丁寧に内側からたぐり寄せます。
  2. 両足を入れる:椅子に座るなど、安定した体勢で片足ずつゆっくりと水着に足を通します。
  3. 足首から膝へ:足首の位置を合わせたら、生地の縫い目やロゴの位置などを確認しながら、左右均等に少しずつ、ゆっくりと膝上まで引き上げていきます。この時、絶対に爪を立てず、指の腹で生地を優しく持ち上げるようにしてください。シワが寄ったら、その都度伸ばしながら上げましょう。
  4. 膝から腰へ:最大の難関が、太ももからお尻にかけての部分です。ここでも焦りは禁物。内もも、外ももと、少しずつ生地をたぐり上げるようにして、股下の位置をしっかりと合わせます。お尻をすっぽりと包み込むように、下から持ち上げるのがコツです。
  5. 腰から上へ:(女性用の場合)お尻まですっぽり収まったら、あとは上体を引き上げるだけです。背中の生地を広げ、片腕ずつストラップに腕を通します。ストラップがねじれないように注意してください。
  6. 最終調整:全身が収まったら、最後に全体のシワを丁寧にならし、体に完全にフィットさせます。特に、股下や腰回りに生地がたるんでいないか、肩ひもが食い込みすぎていないかなどを最終チェックします。

脱ぎ方のポイント

レース後、疲労困憊の中で水着を脱ぐのは一苦労です。しかし、最後まで油断は禁物。濡れた水着は、乾いている時とはまた違った注意が必要です。

  • 無理に引っ張らない:濡れた布帛素材は、肌に張り付いて非常に脱ぎにくくなっています。疲れているからといって、力任せに引っ張るのは絶対にやめましょう。生地が伸びたり、破れたりする原因になります。
  • 上からゆっくりと:(女性の場合)肩ひもを片方ずつ、ゆっくりと外します。その後、腰まで水着をずり下ろします。
  • 裏返しながら脱ぐ:腰まで下ろしたら、あとは生地を裏返しながら、ゆっくりと下に向かって脱いでいきます。こうすることで、生地への負担を最小限に抑えることができます。

競技水着を長持ちさせるためのお手入れ方法

決して安くはない競技水着。特に、奮発して手に入れたレース用水着は、一日でも長く、最高の状態で使いたいものですよね。そのためには、泳いだ後のお手入れが何よりも重要になります。少しの手間をかけるだけで、水着の寿命は大きく変わってきます。ぜひ、正しいお手入れ方法を習慣にしてください。

泳いだ直後にしてほしいこと

プールから上がったら、すぐにケアを始めましょう。時間が経てば経つほど、ダメージは進行します。

  • すぐに真水で洗い流す:プールの水には、消毒のための「塩素」が含まれています。この塩素が、水着の生地を傷め、ポリウレタン繊維を劣化させて伸縮性を失わせる最大の原因です。プールから上がったら、できるだけ早く、シャワーの真水で水着をよくすすぎ、塩素を洗い流しましょう。脱いだ水着をシャワーで念入りに流すだけで、効果は絶大です。

持ち帰り方

濡れた水着をどうやって持って帰るか。ここにも大切なポイントがあります。

  • 絶対に絞らない:濡れた水着の水分を切りたい気持ちは分かりますが、タオルを絞るようにギュッとねじり絞るのは厳禁です。生地の繊維が傷んでしまい、型崩れや性能低下の原因になります。
  • タオルドライが基本:乾いたタオルの上に水着を広げ、挟み込むようにして、優しくポンポンと叩いて水分を吸わせましょう。これが正しい「タオルドライ」です。
  • ビニール袋に入れっぱなしにしない:濡れた水着をビニール袋に入れて長時間放置すると、高温多湿の環境で雑菌が繁殖し、嫌なニオイの原因になります。また、塩素による生地の劣化も進んでしまいます。持ち帰る際は、通気性の良いメッシュバッグなどに入れるか、タオルに包んだ状態で持ち帰り、家に帰ったらすぐに袋から出しましょう。

正しい洗い方

家に帰ったら、その日のうちに洗濯を済ませましょう。

  • 手洗いが鉄則:競技水着は非常にデリケートです。洗濯機の使用は絶対に避けてください。洗濯槽の回転による摩擦や、他の洗濯物との絡みは、生地に深刻なダメージを与えます。
  • 中性洗剤で優しく押し洗い:水道水を張った洗面器などに、おしゃれ着洗い用の中性洗剤を少量溶かします。その中に水着を入れ、優しく沈めたり浮かせたりする「押し洗い」をします。ゴシゴシと揉み洗いをする必要はありません。特に汚れが気になる部分があれば、指の腹で優しくなでるように洗いましょう。
  • 漂白剤・柔軟剤はNG:塩素系・酸素系を問わず、漂白剤は生地を著しく劣化させるため、絶対に使用しないでください。また、柔軟剤は生地の繊維をコーティングしてしまい、吸水性や撥水性を損なう原因になるため、これも使用は避けましょう。

正しい干し方

洗い終わったら、最後の仕上げ「乾燥」です。ここでも焦りは禁物です。

  • 乾燥機は絶対NG:タンブル乾燥機の高温は、ポリウレタン繊維を溶かしたり、生地を縮ませたりする原因になります。一発で水着がダメになってしまう可能性があるので、絶対にやめましょう。
  • 形を整えて陰干し:すすぎが終わったら、再度タオルドライで水分を取ります。その後、水着の形をきれいに整え、必ず直射日光の当たらない、風通しの良い場所で陰干ししてください。紫外線は、塩素と並ぶ生地劣化の大きな原因です。ハンガーにかける際は、重みでストラップが伸びてしまわないよう、二つ折りにしてかけるなどの工夫をすると良いでしょう。

保管方法

シーズンオフなどで長期間保管する際にも、少しだけ気を配りましょう。

  • 完全に乾いてから:少しでも湿気が残っていると、カビやニオイの原因になります。完全に乾いたことを確認してから、タンスやクローゼットにしまいましょう。
  • カップは別々に:(女性用でカップを使用する場合)カップを入れたまま保管すると、カップの形が崩れたり、水着本体に跡が付いたりすることがあります。可能であれば、カップは取り外して別々に保管するのが望ましいです。
  • 高温多湿を避ける:他の衣類と同様、高温多湿の場所は避けましょう。防虫剤や除湿剤を使用する場合は、薬剤が直接水着に触れないように注意してください。

競技水着に関するよくある質問 (FAQ)

ここでは、水着選びや取り扱いに関して、多くのスイマーが抱く疑問について、Q&A形式でお答えしていきます。

Q1. 練習用と大会用は分けるべき?

A. はい、分けることを強く、強く推奨します。

理由は2つあります。一つは「水着の寿命」です。先述の通り、レース用の水着(特に布帛素材)はデリケートで高価です。これを毎日の練習で使ってしまうと、あっという間に性能が劣化してしまいます。いざという本番のために、最高の状態をキープしておくことが大切です。もう一つの理由は「本番でのフィーリング」です。いつもは耐久性のある練習用水着で泳ぎ、本番でレース用水着を着ると、その軽さや浮く感覚、締め付けによるサポート効果をより強く感じることができます。「よし、戦闘服に着替えたぞ!」という、気持ちの切り替え、スイッチを入れる効果も期待できます。

Q2. 水着の寿命はどれくらい?

A. 使用頻度やお手入れ方法によるため、一概には言えませんが、いくつかのサインがあります。

明確に「〇〇時間」という基準はありませんが、寿命が近づくと以下のようなサインが現れます。

  • 生地が伸びてフィット感がなくなる:着た時に以前のような締め付け感がなく、水中で腰回りなどがたるむ感じがしたら、ポリウレタン繊維が劣化したサインです。
  • 撥水性がなくなる:水を弾かなくなり、生地が水を含んで重く感じるようになったら、表面加工が落ちてきた証拠です。
  • 生地が薄くなる、透ける:お尻の部分などの生地が摩擦で薄くなり、透けて見えるようになったら、物理的な限界が近いです。

これらのサインを感じたら、たとえ破れていなくても、レース用としての役目は終わりに近づいていると考え、新しい水着の購入を検討するのが良いでしょう。

Q3. FINA承認マークに有効期限はある?

A. 基本的に、一度承認された水着のマーク自体に有効期限はありません。しかし、注意点があります。

FINA(世界水泳連盟)は、数年おきに水着に関するルールを改定することがあります。例えば、2010年には素材や形状に関する大きなルール変更がありました。もし将来、現在の手持ちの水着が適合しないような新しいルールが施行された場合、その水着は公式大会で使えなくなる可能性があります。常に最新の情報を確認しておくことが大切ですが、基本的には購入した時点で有効なFINAマークが付いていれば、当面は問題なく使用できると考えて大丈夫です。

Q4. インナーは必要?

A. 男性の場合は着用が一般的です。女性の場合は目的によります。

男性用の競技水着は、生地が薄く体にフィットするため、インナー(サポーター)を着用するのが一般的です。衛生的な側面に加え、局部を安定させることで、より泳ぎに集中できるというメリットがあります。

女性用の場合は、水着自体に裏地が付いていることが多く、必ずしもインナーが必要というわけではありません。ただし、バストの揺れを抑えたい、ホールド感を高めたいという目的で、インナーカップ(スイムカップ、パッド)を装着する人は多いです。カップは水着にフックで引っかけるタイプや、差し込むタイプなどがあります。自分の水着に対応しているか確認して選びましょう。

Q5. 試着なしでネットで買っても大丈夫?

A. あまりおすすめはできません。特に、初めて購入するモデルの場合は、できる限り試着をしてください。

これまで何度も説明してきた通り、競技水着はサイズ感が命です。同じメーカーの同じサイズでも、モデルによってフィット感が全く違うことはよくあります。ネット通販は手軽で便利ですが、サイズ選びで失敗するリスクが常に伴います。もし、どうしてもネットで購入する場合は、「以前着ていたものと全く同じモデルの後継品」など、フィット感が想像できる場合に限定するのが賢明です。その場合でも、必ず最新のサイズチャートを確認しましょう。

Q6. 子供の競技水着選びで気をつけることは?

A. 「成長を見越して大きめを買う」のは絶対にNGです。

お子さんの服を買う際、つい「来年も着られるように…」と少し大きめのサイズを選びがちですよね。しかし、競技水着に関しては、その考えは捨ててください。ぶかぶかの水着は、水の抵抗を増やし、体が重くなる原因になります。これでは、せっかくの練習の成果が発揮できず、お子さんのモチベーション低下にもつながりかねません。子供用の水着を選ぶ際も、大人と同じで「その時の体格に合ったジャストサイズ」を選ぶことが、上達への一番のサポートになります。成長が早い時期は買い替えの頻度が高くなり大変ですが、これも速くなるための投資だと考えましょう。

まとめ

ここまで、本当に長い道のりでしたね。お疲れ様でした!競技水着の基本から、具体的な選び方、お手入れ方法、そしてよくある疑問まで、考えられる限りの情報を詰め込んでみました。

もう一度、大切なことをおさらいしましょう。

  • 競技水着は「速く泳ぐ」ための専門的な道具である。
  • 選ぶ時は「レベル」「種目」「素材」「サイズ」「FINAマーク」の5つのポイントを意識する。
  • 特に「サイズ選び」は何よりも重要。できる限り試着をする。
  • 高価な水着を長持ちさせるには、日々の正しいお手入れが不可欠。
  • 練習用と大会用は、賢く使い分ける。

この記事では、あえて「この水着が最高です!」というような紹介は一切しませんでした。なぜなら、あなたにとっての最高のパートナーは、あなた自身にしか見つけられないからです。この記事が、そのための頼れる地図やコンパスのような存在になっていれば、これほど嬉しいことはありません。

自分にピッタリ合った一着を身につけた時、水はあなたの味方になってくれます。体と水着が一体になるような感覚、水をするりと滑っていくような感覚は、何物にも代えがたい喜びです。それは、あなたの努力を結果に結びつけ、さらなる高みへと導いてくれる力になるはずです。

さあ、自信を持って、あなただけの最高のパートナーを探しに出かけてください。この記事で得た知識を武器に、たくさんの水着を手に取り、試し、そして運命の一着と出会ってください。あなたのスイムライフが、最高の水着と共に、より一層輝くことを心から願っています!

この記事を書いた人
たんけんモグラ

学生時代にキャンプ道具の魅力にハマり、社会人になってからはスポーツ用品にも手を出しはじめ、気づけば部屋がギアで埋まっていました。
山あり谷あり、街でも原っぱでもどこでも探検するのが好きな、ギア好きの外遊び人です。

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